帰省するたびに感じる「何か大切なものを忘れている」という感覚




気づけば、年末になっていた。

 

外に出ると、肌に突き刺さるような寒さが僕を容赦なく包み込んだ。

冬の朝は好きだ。

こうやって、人としての感覚を思い出させてくれる。

 

僕はいつもよりも少し多めの荷物を持って、駅に向かっていた。

この時期に多くの人がそうするように、地元へ帰省するためだ。

 

駅のホームに着くと、僕と同じように多めの荷物を持つ人、キャリーケースを転がす人たちでごった返していた。

荷物を持つ大人を尻目に、子供達は楽しそうにはしゃいでいる。

 

どうしても思い出せないもの

ふと、何か大事なものを忘れていた気がした。

 

それが何なのか、僕にはまだわからなかった。

帰省するときはいつもそうだ。

東京という荒波に揉まれて、意識が地元に向かったとき、本当に何か大切なものを忘れていた気がする。

 

それは…

自分にとって何よりも変えがたい大切なものなのかもしれないし、

忘れちゃいけないものなのかもしれないし、

棄て去らなきゃいけない過去なのかもしれないし、

本当はどうでも良いことなのかもしれない。

 

でも、いつもどうしても思い出せない。

どうしてなんだろう。

僕の心は何か大事なものを忘れているんじゃないかという不安で押しつぶされそうになる。

 

 

そんな僕の気持ちを知らない電車は、どんどん地元へと僕を運んでいく。

彼はただ自分の仕事を全うしようしてくれているだけだ。

何の悪気もないのだろう。

 

地元へ近づいていくたびに僕の不安は大きくなる。

「この不安の正体を知りたい」

そんなことを思うのだけれど、そんな決心をしたところで何も変わらない。

 

「地元へ帰ればわかるんじゃないかな」

ふと、そんな諦めにも似た感情が湧いてきた。

その感情のおかげか、今までが嘘だったように不安はスッと消えていた。

気づくと、瞼を閉じて、僕は眠りについていた。

 

忘れていたものなんてなかったのかもしれない

目を覚ますと、地元の駅に着いていた。

窓の外を見ると、そこは一面の銀世界。

僕の身体を優しい何かが包んだ気がした。

何とも心地よかった。

 

電車を降りると、地元の友人が迎えにきてくれていた。

いつまで経っても、同じように迎えてくれる地元の温かさが嬉しい。

コイツらと話しているうちに、僕が東京で感じた不安はとっくに消えかけていた。

 

ただただ、地元での時間を楽しんだ。

懐かしい気持ちにはなったけど、それが忘れていた大事なものだとも思えなかった。

 

「忘れていたものなんてなかったのかもしれない」

 

僕は、そう思うと、もう気にも留めなくなっていた。

冬の朝、一面の雪化粧した大地を太陽が照らすように、心がスッキリ晴れていた。

 

それは突然やってきた

友人とも別れて、実家に帰ってきた。

いつもと変わらずに迎え入れてくれる家族、尻尾をこれでもかと振って迎え入れてくれたペットのトイプードル。

何も変わらない実家も悪くない。

 

変化の激しい東京の荒波に揉まれていると、「変わらない」という選択に怖くなる。

でも、何も変わらない実家はやはり心地良かった。

僕が知らないだけで、変化はあるんだろうけど、18年間過ごしたこの家が好きだった。

 

家族と談笑しながら、夕食を囲み、食後にのんびりしている時、ふとシャワーでも浴びようかと思った。

 

僕は持ってきた荷物を漁りながら、あることに気づく。

僕は、急に何とも言えない感情に襲われた。

家族には悟られないように、何事もなかったようにお風呂場に向かう。

 

そこは、やはりいつもと変わらないお風呂場だった。

「これからどうしたら良いんだろう…」

そんなことを思っていると、僕の目から一筋の涙が溢れた。

 

「そうか、これがあの東京で感じた不安の正体だったんだ」

 

僕は本当に大事なものを忘れていたのだった。

 

 

僕が忘れていたものの正体

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

僕は、就職と同時に東京に出てきました。

サラリーマンをやりながら、お盆、年末年始くらいは地元の新潟に帰っているのですが、そのたびに思うことがあります。

 

「あれ?なんか忘れ物してね?」

 

帰省に限らずなんですけど、遠出する時って、みんなこの感覚に襲われますよね…?

今回の帰省も例外なく、この不安に襲われました。

だいたいは、気のせいで終わるんですけど、今回は違ったんですね。

本当に大事なものを忘れていたんですよ…。

 

それがね…

 

それがですね…

 

パンツだったんだんですねぇ…

 

いやね…まさかそんな大切なものを忘れていると思わなかったですよ…。

もちろん、地元のユニクロで調達しました。

流石にノーパンはきつい。

 

それでは、これから帰省するみなさんは忘れ物には気をつけてくださいね!

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こばりょー
睡眠デザイナー / ブロガー / エンジニアの複業家(25歳)。 当ブログ″Koba Lab″を運営。「人生は実験だ!」をモットーにいろいろ実験していきます。 睡眠の知識 / 若者の働き方・生き方について発信していきます。 めちゃくちゃめんどくさがり屋やで。








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